相続放棄の必要性を十分に検討し、相続放棄の申立を代理して行った事例

依頼者情報

依頼者:被相続人(父)の子ら

争点別:相続放棄

解決期間:1か月

 

事案の内容

依頼者の父(被相続人)は生前、会社を経営していましたが、その会社は既に倒産していました。ただ、倒産処理がきちんと行われていなかったことから、経営者個人の連帯保証債務が残っている可能性がありました。

 

当事務所の活動内容

倒産処理の状況や時間的経過を詳細に調査し、相続放棄の必要性があるか否か検討した上で、相続放棄の申立を代理して行いました。

 

結果

既に消滅時効期間が経過しており、債務は残っていない可能性もありましたが、被相続人が、依頼者の知らないところで債務承認したことによって時効が中断している可能性もありました。

その場合は債務が残っていることになりますが、いずれにしても見るべき積極財産が存在しなかったことから、念のため相続人全員で相続放棄の申述を行い、無事に受理されました

 

事件処理のポイント

積極財産の有無、債務承認の可能性等について十分にヒアリングした上で、相続放棄の必要性を検討しました。

債務が残っている可能性が低い場合でも、経験豊富な弁護士の判断を経て、安心を得るために相続放棄の手続を活用することは検討されて良いでしょう。