依頼者情報
依頼者:被相続人(妻)の夫
相手方:被相続人の兄弟姉妹・甥姪
争点別:相続人調査・遺産分割
遺産額:数千万円
遺産の種類:不動産、上場株式、預貯金
解決期間:約1年
事案の内容
依頼者は、相当の資産を保有しておられた奥様(被相続人)を亡くされました。
このご夫婦には子どもがいなかったため、法定相続人は依頼者と、奥様の兄弟姉妹(兄弟姉妹が既に亡くなっている場合は代襲相続人である甥姪多数)でした。
依頼者は、奥様が遺された不動産と上場株式は全て自分が相続し、少額の預貯金を上手に使って(いわゆるハンコ代の支払いで了承してもらう)、遺産分割協議を成立させてもらいたいというご希望でした。
当事務所の活動内容
まずは相続人調査から始めました。
戸籍をたどった結果、判明した相続人は数十名に上りましたが、中には住民票上の住所等では連絡がつきにくい相続人も相当数おられました。
そのような場合には当事務所で蓄積したノウハウを活用して、確実に連絡が取れる住所と連絡方法の調査を行いました。
このようにしてリスト化した多数の相続人の皆様に、当事務所より一斉にお手紙をお送りして、依頼者の意図する内容の遺産分割への協力をお願いしました。
結果
すぐには同意が得られなかった相続人についても何度も説明とお願いを繰り返した結果、最終的には全相続人の同意を得て、遺産の大部分を依頼者に相続させることができました。
事件処理のポイント
本件では、弁護士名で差し出す手紙に、依頼者の事情を丁寧に記載し、礼儀を重んじた対応をするように心がけました。
その結果、最終的に相続人全員から同意を得ることができたものと思われます。
相続人が多数に上り、処理が難航しそうな場合には、専門家のサポートを得るのがベターです。
ただ、本件は、遺言があればもっと簡単に同様の結果を得られた事案でした。
相続手続の負担を減らすためには,生前にご相談いただく方がよい事案もございます。
相続対策についても早めに、お気軽にご相談ください。