生前贈与や相続放棄の準備を行い依頼者の希望を叶える生前対策を行った事例

依頼者情報

依頼者:推定相続人(子)

争点別:円満相続・生前贈与

遺産の種類:山林を含む不動産

 

事案の内容

依頼者は,まだご健在のお父様が現在有しておられる財産のうち、実家の不動産については将来的に相続したいとのことでしたが、残りの財産(遠隔地にあり、正確な場所が不明の山林)については管理がたいへんだという理由から、相続したくないというご希望を持っておられました。

 

当事務所の活動内容

相続を希望される不動産についてはお父様から生前贈与を受けた上で、将来的に相続が発生した際に残りの財産についてはすべて相続放棄するという方法をご提案し、その手続を代行しました。

また、提携関係にある税理士を通じて、贈与税の処理も行いました。

 

結果

贈与契約書を作成し、これに基づいて贈与を原因とする不動産の所有権移転登記手続きを代理して行いました。

また、将来の相続放棄と放棄後の手続についても説明し、概要を理解していただきました。

 

事件処理のポイント

相続放棄は、被相続人の権利義務の一切を受け継がないとする行為ですので、特定の財産に限って相続し、残りの財産についてのみ相続放棄するということはできません。

本件では、被相続人のご生前にご相談いただけたことで、生前贈与と将来の相続放棄という形をとることができ、依頼者のご希望に応えることが出来ました。

相続発生前に、早めのご相談を頂くことで取り得る手段を適切に選択できたのがポイントでした。